海外でも人気沸騰の茶道！外国人から注目を集めている理由とは？

1. 茶道が海外の人から人気を集めている理由について

1-1. 海外で「わびさび」が注目されるように

海外では、「わびさび」という言葉に注目が集まっています。これは、日本食やアニメの文化などが世界的に広まり、日本に興味を持つ人が増えたことも理由の1つと考えられるでしょう。各国の書店には、わびさびをテーマにした本が並んでいる様子を目にします。 そもそもこのわびさびは、質素な茶会でも心を込めておもてなししようという「わび」、不完全なものにこそ美しさを感じるという「さび」という言葉が組み合わさってできた言葉で、茶道の歴史とともに生まれきた日本独自の美意識です。このわびさびという言葉を代表として、茶道は日本の文化や精神性を感じられるものとして、海外の方から高い注目を集めています。

1-2. 抹茶が世界に普及した！

2000年を過ぎる頃から、抹茶味のスイーツやお菓子が海外の方に受け入れられるようになってきました。とくに、外国人観光客のお土産には、抹茶のお菓子ばかりがランクインしています。また、海外の星付きレストランなどで抹茶のデザートが使用されたり、抹茶のお菓子が販売されたりと、今では世界的に有名となっています。このように、インバウンドから始まった抹茶人気が、茶道人気へつながっているともいえるのです。

1-3. 日本でしかできない体験だから

外国人観光客にとって、茶道体験は欠かすことのないプログラムの1つとなっています。これは、茶道には、日本のさまざまな文化を一気に体験できることが理由として考えられます。お抹茶をいただくだけでなく、着物を身につけたり、和室で過ごしたり、お椀の美しさに注目したり、和菓子をいただいたり、飾ってある花や掛け軸を楽しんだりとさまざまな観点から日本の文化を体験することができます。 ほかにも、お香の香りを楽しんだり、お庭の景色に注目したり、懐石料理を一緒いただくこともあるでしょう。このように、茶道はまさに日本の総合芸術という側面を持っているのです。

2. 外国人向けの茶道体験教室

海外の方からの人気が高まっていることを受け、最近では外国人向けの茶道体験教室を実施するところが増えています。ここでは、数多くある体験教室の特徴についてご紹介します。

2-1. 英語対応の体験教室も多数！

日本語を知らない海外の方が茶道の体験をするという場合には、ぜひ英語対応可能な体験教室を選ぶようにしましょう。見よう見まねで行うことができないというわけではありませんが、やはり一つ一つの動作に込められた意味を理解することが茶道の楽しみでもあります。できれば英語対応のところを選ぶのがよいでしょう。場合によっては中国語や韓国語の通訳をお願いできる教室もあるため、早めに問い合わせて予約するようにしましょう。

2-2. 正座が耐えられるか不安？

茶道は、基本的には正座で行うものです。小さい頃から正座に慣れている日本人でも、急な正座は辛いもので、ましてや正座に慣れていない外国人の方の中には、耐えられないという方が多くいらっしゃいます。そういった時には、小さな座椅子を用意している教室を選ぶのがおすすめです。椅子に座って、気持ちのよい形でお抹茶を体験することができるでしょう。

2-3. 薄茶と濃茶とは？

茶道の体験プランの中には、薄茶だけを楽しむタイプのものと、薄茶と濃茶を両方楽しむものが両方用意されています。これらの違いは、その名前の通り、抹茶の濃さにあります。薄茶の場合には、抹茶2gにお湯を60ml注ぎ、泡立てるように混ぜていただきます。一方で濃茶の場合には、薄茶の2倍の量である4gの抹茶にお湯を40ml注ぎ、練るように混ぜていただきます。よりサラッとしているのが薄茶、どろっとしていてミルキーな味わいなのが濃茶と言えるでしょう。 また、薄茶と濃茶では、使用する茶器にも違いがみられます。薄茶の場合には、季節にあった好きな茶碗を選べる一方で、濃茶をいただく際には、より角の高い楽茶碗というものを使用しなければなりません。体験教室では、薄茶と濃茶の種類によって値段も異なってきます。教室や体験プラン選びの際には、このようにお抹茶の種類にも注目してみるのがおすすめです。

3. まとめ