台風の影響が心配された9月25日日曜日新宿柿傳様にて
第四回百花繚乱茶会を開催いたしました。
第一回から3年連続で靖国神社洗心亭にて開催しておりましたが
今回は百華の会発足15周年、銀座朧月庵開庵五周年の記念でもありましたので
柿傳様の7階、8階、9階の3フロアーをお借りしての開催と致しました。
1席目には私の青年部の後輩たちが席に入ってくれましたので、急遽私が点前させて頂きました。
お客様には三代池田瓢阿先生、ご子息の泰輔先生も連れ立ってお出ましくださいましたので
寄付きには瓢阿先生ゆかりの益田鈍翁公のお筆を掛けさせていただきました。
花入はもちろん瓢阿先生作蛇籠。
残月亭の大名床にも見劣りしない堂々とした大きさで、上手くお花が入るかしらととても不安でございましたが、
蛇籠の網の部分が上手く落としの代わりになってくれました。
席中も折角の柿傳様でしたのでやはりゆかりの林屋晴三先生お箱書のミンヨンギ作「行雲流水」を使いました。
本当にあっという間の15年を皆さんと共に振り返り前進する、ひとときとしたかったのですが
お越しくださる方をお迎えすることだけで精一杯の会となってしまいました事、申し訳なく思いますと共に
なんとありがたいことなのだろうと、お見送りするお背中を見ながらしみじみと思いました。
お土産には今回特別に私が一本一本削らせていただきました茶杓をお持ちいただきました。
茶杓は本来一会のために亭主が心を込めて制作するもの。
いらっしゃる皆さんお一人お一人をお正客さまとしてお迎えしたいのですが
148名ものお客様でしたのでそれも叶わず、せめておいでくださる方のお顔を思い浮かべながら削らせて頂きました。
バケツの水をひっくり返したような豪雨の中道具搬入を手伝ってくれた弟子たち、
エレベーターでの移動をご案内してくれた者、受付、寄付きでの慣れないお湯だしをしてくれた弟子たち、
お運びを含め含め含め水屋を頑張ってくれた講師陣、弟子たち
各々の尽力なくしては成り立たないお席でございました。
ありがとう。
いらしてくださいました皆様も本当にありがとうございました。