新宿柿傳さまにて開催されました昴の会30周年記念茶会に行って参りました。 茶入は古瀬戸。お形が阿古陀型でしょうか。 お茶杓は狩野探幽。 たっぷりしたお水指は辰砂の赤が美しい田中佐次郎先生のお造。 圧巻は濃茶席のお茶碗全てが佐次郎先生のお茶碗であったこと。 拝見に出されて並べてお見せ下さいましたが、 どれも趣の違うお茶碗ばかり。 その中で私はしじら茶碗で頂きました。 田中佐次郎先生はそのお作品だけで濃茶席が成立する 現代陶工として唯一無二のお方。心映えも素晴らしくて敬愛してやみません。 様々なお茶碗が生み出される先生の釜は1400度にもなる、炎と煙の渦巻く まさに阿修羅の棲む盦だと想像します。 お作品を褒められても「いや、たまたま火が作ったんだよ」と仰るお優しいお顔は 火に阿鼻叫喚を舐めさせられたであろう気配を微塵も感じさせません。 金継ぎが新たな景色に見える 極光茶碗。 先生から今度何か一緒にやれたらいいね、 と嬉しいお言葉をいただきました。 来たるべきその日まで、 お弟子さん、生徒さんと共に益々学んで参りたいと思っております。 後藤宗華
新宿柿傳さまにて開催されました昴の会30周年記念茶会に行って参りました。
茶入は古瀬戸。お形が阿古陀型でしょうか。
お茶杓は狩野探幽。
たっぷりしたお水指は辰砂の赤が美しい田中佐次郎先生のお造。
圧巻は濃茶席のお茶碗全てが佐次郎先生のお茶碗であったこと。
拝見に出されて並べてお見せ下さいましたが、
どれも趣の違うお茶碗ばかり。
その中で私はしじら茶碗で頂きました。
田中佐次郎先生はそのお作品だけで濃茶席が成立する
現代陶工として唯一無二のお方。心映えも素晴らしくて敬愛してやみません。
様々なお茶碗が生み出される先生の釜は1400度にもなる、炎と煙の渦巻く
まさに阿修羅の棲む盦だと想像します。
お作品を褒められても「いや、たまたま火が作ったんだよ」と仰るお優しいお顔は
火に阿鼻叫喚を舐めさせられたであろう気配を微塵も感じさせません。
金継ぎが新たな景色に見える
極光茶碗。
先生から今度何か一緒にやれたらいいね、
と嬉しいお言葉をいただきました。
来たるべきその日まで、
お弟子さん、生徒さんと共に益々学んで参りたいと思っております。
後藤宗華