足元について

昨日は家元でのお稽古でした。

1番奥のお部屋、利休堂の正面の寒雲亭というお部屋で
私達直門3人と、見学の大先輩の方に業躰先生お一人という
誠に贅沢なお稽古でございました。

粽型の掛花入にとても珍しい中国蝋梅のお花、お庭を見るといつもながら手入れの行き届いた松と水を含んで柔らかい光を放つ苔。
市中の山居、別天地です。

沢山のお話と厳しいご指導をいただきました中で、
大変反省致しましたのは、畳での摺り足の音。
畳を進む音を聞けば、その方のお茶へのご精進のほどがわかると言われる足音。
言い訳はいけませんのでもちろん申し上げませんでしたが、
昨日の足袋は何時もの大野屋さんにお願いしている足袋ではなく、
デパートで購入した既製品。足の幅がなく薄っぺらで扁平足の私は既成の足袋は合わないのです。しかもおろしたてで、お水も通していなくて…。
それを分かって穿いて行ったのですから、足が何時ものようであるわけはありません。
一番に緊張して伺う家元にきちんとした身繕いをしなかったことを大変後悔致しました。看脚下、ではないですが足元は大切です。

足元といえばお草履もとても大切です。
お出かけ用のお草履は神田の胡蝶さん、
普段のお稽古には銀座やまと屋さんと決めています。
ちょっとしたお直しなどはその場で直ぐに対応してくださる職人さんが2人もいらっしゃいますので安心できますし、何より銀座日産ビルの並び、プラダの横という
アクセスの良さも特筆です。

茶道とは究極の美を追求するもの。
究極の美とは隅々余すところなく心が行き届いていること、を寒雲亭の一畳を歩いてみて痛感いたしました。