先日、私がカルチャーセンターで教えていた頃からのお弟子さんの
茶名披露之式を執り行いました。
彼はお洋服でお稽古にいらしたことがこの7年間でたったの1回きり。
雨の日も雪の日も台風の時もお稽古には必ずお着物を着てお稽古にいらして下さいました。
志し深き人には幾たびもあはれみ深く奥ぞ教ふる
という利休百首が一度もお稽古を休むことなく、大切な時間として過ごす彼を見て
いつも頭をよぎっておりました。
ご披露は真の茶事にてお祝いいたしました。
真の茶事は四椀が全て赤となります。
一の膳は精進料理です。
二の膳は精進落としです
お茶名を頂くということは
やっとお茶の世界に生まれいでたということ。
これからの過ごしようで如何様にもなってしまいます。
これからもご一緒に、言葉少なな中にも奥行きの深い世界を学んで参れたらと思っております。
後藤宗華