茶道は一期一会ということについて

こんにちは。

無事に茶道裏千家百華の会銀座教室が開講致しました。

茶道を学ぼうと多くの茶道教室の中から私のところに来てくださる、初めての方がたくさんいて

とても感謝しております。

その中の一人の方に

お茶はなぜ一期一会というのですか?と聞かれました。

なんであってもそうだと思うのですが

同じ時、同じメンバーで同じお天気の、同じ気持ち‥‥ということは2度と訪れることはありません。

茶道もそうです。

茶室に集まった人達が同じ気持ちを持ち寄って過ごすことは2度とないのです。

それならお稽古は同じメンバーではないですか?と言われますが、

そうであったとしても一人一人がいつも同じ状態でお稽古場に座っていることはないと思います。

持ち合う気持ちでも茶席の雰囲気というのは全然違うものになるのです。

ですから茶室に集った人達と同じものを分かち合うのは

「今、ここ」だけの一期一会の瞬間。

その瞬間瞬間の積み重ねを心に刻みたいものです。

亭主が心を込めた最高のもてなしと

十分に心を開きそのおもてなしを受け止めるお客。

主客の交わりは場の一体感を作り上げていきます。これがお茶の醍醐味です。

難しい作法もそのためにあります。

作法の洗練された所作の中に「日本人らしさ」という宝石が散りばめられています。

現代は特に忙しさの中にあり、自分自身や自分を取り巻く大切なものについてを見失いがちです。

茶道のお稽古は非日常な空間において、心遣いを感じ相手との繋がりを感じ、

自分の中の落ち着きを取り戻すことができるひととき。

2度とないこの時間を十分に楽しみましょう。

茶道裏千家百華の会銀座教室では

5月も体験教室を開催する予定です。ホームページにてお知らせいたしますので

是非ご覧の上、お出かけ下さいませ。