東京銀座で茶道のお道具からキレイをつくる

こんにちは。

お茶をお稽古するときは

背筋を伸ばして、指先まで神経を行き渡らせます。

お道具のいろいろなところをやたらと触れたり持ったりするのではなく

ここ、という所を綺麗に揃えた指でしっかりと持ちます。

私は家元でお稽古させていただいておりますので

このことに関しても先生方に厳しく教えていただいております。

せっかくのご指導も自分の稽古や、自宅でお茶をいただくときに

全くこのことを忘れているようでは自分のものにはなりません。

そのためにも

私は気に入った器や道具をしまい込まずに普段のお稽古でも使ってしまいます。

日常的に使うことで、稽古場が豊かになるのはもちろんのこと

自然と物の扱いが丁寧になるからです。

それは最も身につけることが困難な

「気品」や「優雅」を自分や生徒さんにもたらします。

外に出た時だけ、お茶会の時だけなど、いざという時にだけ

よそいきに振る舞おうと思っても、そうそう上手くいくものではありません。

近道はないのです。

一番の近道は毎日の積み重ね。

食器棚や水屋棚に眠ってるお道具があったら

自分のためにも器のためにも毎日使ってあげたら良いのかな、と思います。