新年あけましておめでとうございます。
昨年はコロナに振り回された1年でございました。
一昨年まで当然のように行っていたことが出来なくなり、
社中の皆さんには、
3月の靖国神社での茶会の中止や恒例のクリスマス茶会の中止など
申し訳ないことが続きました。
私の手帳を埋めていた茶会の予定もほぼ霧散、
外出してはならない、人とあってはならない、ならない、ならない、、、と
まるでコロナウィルスに対して私たち人間が籠城戦をしているようだな、と
不謹慎ながら我が身を可笑しく思う日もございました。
コロナの影響で人の心は荒んでいるけれども、
お茶を一服召し上がっていただいて
少しでも気持ちを穏やかにして欲しい…という開庵しました時の私の気持ちは
変わってはおりません。
皆さんとご一緒に学んでおります茶道をはじめとする文化は
いつの世も人々とともにあるものです。
消えそうで消えない、
見えないけれども実はすぐ側にあるという、
柳のようにしなやかで強いものでしょう。
今年も残念ながら続くであろうこのコロナの状況下にございましても
いつもポジティブな気持ちを忘れず、謙虚な歩みを皆さんと共にして参りたいと
思っております。
古も今もかはらぬ世の中に心の種を残す言の葉
今年も皆さんにとりまして良い一年となりますようにと
祈念しております。
また初釜にて元気にお目にかかりましょう。