初めての茶道を体験するときに知っておくとよいポイントとは?詳しくご紹介

茶道の世界は、なかなか普段の生活で馴染みがないため詳しいことはよくわからないという方も多いでしょう。そんな人が初めて茶道に触れる際には、心構えや注意点などを知っておくと助かります。この記事では、茶会に行くことになったけれども参加したこともないという方、また、全くの未経験だけど茶道教室へ通ってみたいと思っている方にそのポイントを紹介します。

1.初めてのお茶会

初めてのお茶会

初めてお茶会に出ることになった場合、どのような流れでするのか、それぞれの立ち居振る舞いはどうすればよいのか、細かいことまで気になってしまいます。そもそもお茶会というのは何をしているのか、どう動けばいいのかを解説いたします。また、心構えについても触れておきましょう。

1-1.心構え

お茶会でする作法を完璧に覚えておこうと思わなくても大丈夫です。確かにしっかりと事前に調べておいて、それを実践してみるというのも意義があるので素晴らしいのですが、何よりも楽しむことの方が大切です。むしろ「これをしなければならない」などといった思いこそ、堅苦しさを生み出してしまいます。そのため、作法なども良くわからないことは教えてもらえますので、初心者らしく臨んでも構いません。

1-2.服装・持ち物

服装となると、着物っぽいものかと思ってしまいますが、男性ならスーツ、女性ならワンピースなどのフォーマルな服装で十分です。また、清潔感を感じさせる着こなしなどが必要です。装飾品については、指輪やネックレスはお茶碗を傷つける可能性があるため、外しておかなければなりません。また、狭い部屋に入って、繊細なお茶を楽しむので、強い香水をつけるなどの行為は避けなければなりません。持ち物は、懐紙・菓子切りなどをご用意ください。

1-3.ここに座ってはならない

茶会には定められた席があります。客のうち、最初、先頭に着席をする人の事を「正客」といいます。ただ、この正客は亭主(主催者)と会話をしたり茶会の進行に関わったりと、重要な役割を持つ人がなるものなので、その後ろの順番に位置すべきです。もし人から勧められても、初めてであることを伝えておきましょう。

2.茶会の流れ

多くの茶会は、大まかに次のような流れになります。

2-1.受付・席入

受付ではお茶会の料金をお渡ししましょう。お札の場合は懐紙に包んで渡すと良いとされています。受付後、茶室に入ります。ただし、前述したとおり、先頭では入らないでください。入る際の作法があるところもあるかもしれませんが、その時は前の人のやり方をまねるようにしてください。

2-2.挨拶

亭主が登場し、挨拶をします。正客から始まり、参加者に挨拶の言葉をかけます。自分の番になったら、にじり出て礼をし、扇子があれば前に置きましょう。

2-3.お点前の礼

お茶会が始まると、まずお点前さんが礼をします。その時には周りの人も礼をしますので、それに合わせてもけっこうです。

2-4.お菓子・お茶

その後お菓子が運ばれてきます。自分の番になったら、自分の後の順番の人に「お先に頂戴いたします」と挨拶し、お菓子を一つ取り、正面に置かれた懐紙の上にのせます。お菓子を取った箸は懐紙で拭いて戻し、菓子器を次の人に回しましょう。お菓子を食べるタイミングは、正客が食べ始めた後からとなります。 お茶碗を右手に取り、お菓子の時と同様に「先に頂戴いたします」と挨拶し、右手で持ち左手に載せて時計回りに90度ほど回してお茶を味わいます。飲み終わったら吸い口を指で拭い、元に戻すように茶碗を回転させ、お茶碗を返します。最後は亭主との挨拶をし、お茶会は終わりとなります。

3.茶道教室へ通いたいときは

本格的に茶道を学んでみたいと思ったとき、その解決法の一つに茶道教室へ通うという手段があります。そうなった時に、どこの教室が自分にピッタリ合うのかを見なければなりません。ネットで調べたり、街にある教室に連絡を取ったりすることもできます。少なくとも受講料は安くないでしょうから。次に自分に最適な茶道教室を選ぶ方法について紹介します。

3-1.教室の選び方

茶道教室は規模から方法から教室ごとに異なります。そこで、異なる複数の教室を見学することをおすすめします。そこで、判断材料として「学ぶ目的」「学び方」「費用のタイプ」の要素を検討してください。 茶道教室に通う目的をはっきりとさせておけば、その教室が適したものかどうかがわかります。ただ単純にお茶の世界を味わいたいのか、茶道を徹底的に習得していきたいのかでも異なります。 学び方については、教室の仲間と楽しく習うというタイプの教室もあれば、少人数でみっちりと習える教室もあり、これだけでも違いは大きいでしょう。 費用のタイプについては1ヶ月あたりの金額が決まっている「月謝制」の教室もあれば、1回あたりの金額、あるいは全部で◯回あっていくらということが決まっている教室もあります。決まった曜日や時間に安定して教室へ行けるか、また、どれくらいの期間をかけられるかで決まります。

3-2.結局一番のポイント

さまざまな要素を見て、自分に適した学びの場を決めることになりますが、結局どのポイントが大きいのかというと、それは講師の先生との相性です。「この先生だと親切に教えてもらえそう」「この先生の教え方が楽しい」「この先生は厳しそうだけど、大切な事をしっかりと教えてくれそうだ」など、教室のカラーは教え方や先生の人柄が反映するものです。そこもじっくりと検討してみましょう。

3.まとめ

3.まとめ

人間だれしも初めての事に挑戦をする時には、ハードルの高さを気にしますし、余計に警戒します。けれども、初めてであってもその世界に飛び込んでみると、豊かな世界が開けてきます。茶道は決して小難しいものではありません。その雰囲気を感じ、楽しむことは大いにできます。 「百華の会」では、誰でも味わい、楽しめる茶道の世界を体験できる教室を開いております。茶道をはじめたいと考えている方は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。