続けるということ

 

 

この度の緊急事態宣言、

及び新型コロナウィルス感染拡大をなんとしてでも防ぎたい為、

今お稽古は銀座校、豊洲校共に、全てお休みとさせていただいております。

生徒さん、お弟子さんの皆さんからは

お稽古はいつから始まるのですか?

個人稽古ならしていただけますか?

お稽古がなくて寂しいです、

無味な毎日に逆戻りしてしまいました…などなどなど

嬉しいメールやラインをありがたく拝見し

今年は何方にも見ていただけていなかった透木釜を

ヨイショっ!と片付けながらも寂しさは感じませんでした。

お家で籠もっている間に、手軽にお稽古の復習ができる

「基本のき」第一弾 帛紗捌き

をホームページの会員さま専用ページにアップいたしました。

いつもお稽古は真剣勝負、やり直しや、ちょっと待ってはありませんよ

お話ししております私ですから

この撮影も一回のみ、撮り直しなし!で皆さんにご覧いただければと思います。

動画配信!と期待された方はごめんなさい。

静止画での公開です。

教本では分かりにくい部分を良くご理解頂けると思います。

静止画とそのコメントは

いつも私が皆さんに申し上げていることばかりですから!ね

(この静止画の公開はこの非常事態宣言の間のみ、ということにさせて頂きます)

学ぶという言葉は「真似ぶ」からきたのだと聞いたことがあります。

書であればお手本の字の形になるように懸命になぞり、真似をし

踊りや謡であれば師匠の形や声に近づけるよう鍛錬する。

学ぶいうことは真似をすることで

先人の思いを知り、知識を受け継ぐということ。

真似をしながら、ここはこういう意味があるのだななどと自分の血肉にしていき

それがやがて学び取ることになり自分の知識財産になっていくのです。

通信が普及し今の世は情報が溢れかえっています。

何を参考にしたら良いのか迷う方も多くていらっしゃるでしょう。

全てが手軽に手に入るために、どうしてもスピーディーに結果を出そうと

違う情報に飛びつく方も多いことでしょう。

でも、お茶のお稽古は違います。

先ず3日坊主はやめること。

最低でも100日3か月は、徹底的に基礎を真似ぶ実行をしてみてください。

続ける、

という力がきっと皆さんのお点前の上達の近道なのだと気がついて

頂けることと思います。

感染の拡大も

一週間お家にいたから今週末くらい少しお出かけしてもいいだろう、

東京でなく郊外ならドライブしていいだろう

三日坊主ではだめなのです。

またあの小さなお稽古場で静かな皆さんとのひとときをもつためにも

続ける力!

です